【体験談】5分で読める初心者のSMクラブ初体験記録
はじめてのSMクラブ
初めて足を踏み入れた日のことを今でも鮮明に覚えている。
あの日、僕は特に何の目的もなく、ただの好奇心からこの世界に飛び込んだ。
普段はごく普通の会社員で、特に目立つこともない。
むしろどちらかというと内向的な性格で、人前で何かをするのは苦手な方だ。
でも、いつも心の片隅に、もっと自分を解放できる場所があるのではないかという思いがあった。
それが、SMという非日常の世界に興味を持ったきっかけだった。
クラブの扉を開けた瞬間、心臓が激しく鼓動し始めた。
暗い照明と独特の雰囲気が漂い、普通のバーやナイトクラブとは全く違う世界が広がっていた。
内装はシックで落ち着いたトーンが使われており、エレガントな雰囲気が漂っていたが、壁にかかった鞭や手錠、さまざまな拘束具がこの場所の非凡さを物語っていた。
受付の女性は、僕が明らかに初心者であることをすぐに察したようだった。
彼女の笑顔には、親しみやすさと同時に、どこか人を見透かすような鋭い眼差しがあった。
「初めてですか?」
と彼女は優しく尋ねた。
僕は少し緊張しながらも「はい、初めてです」と答えた。
彼女は僕に簡単な説明をし、このクラブのルールやマナーについて教えてくれた。
特に、相手の合意を大切にすることが強調されていた。
案内されたのは、広めの部屋だった。
そこには、いくつかのソファーと椅子、そして壁には多種多様な道具が整然と並べられていた。
少し落ち着かない気持ちで周囲を見渡していると、ふと一人の女性が近づいてきた。
彼女は黒いレザーのドレスをまとい、その堂々とした立ち姿と鋭い眼差しから、明らかにプロの女王様であることが分かった。
「こんばんは。あなたが初心者さんね?」
彼女は柔らかい声で話しかけてきた。
僕は緊張しながらも「はい、そうです」と答えた。
彼女は優しく微笑み、「心配しないで。私たちはあなたに素晴らしい初体験を提供するためにここにいるの」
と言った。
その言葉に少し安心し、彼女について行くことにした。
僕は彼女に導かれ、もう少しプライベートな部屋に移動した。
そこで彼女は、何が好きで、何に興味があるのかを丁寧に聞いてくれた。
僕はまだ何も分からないので、何でも経験してみたいと正直に答えた。
彼女は僕の言葉に微笑み、
「じゃあ、まずは基本的なところから始めましょう」
と言って、いくつかのルールとセーフワードについて説明してくれた。
プレイが始まる前に、彼女は僕の手首に柔らかい革の手錠をつけた。
手錠の感触は思ったよりも優しく、それでも確実に僕の動きを制限している。