私の事愛してるなら舐められるわよね?膣から垂れ堕ちる他人の精液を舐めさせられた話
精神的なお仕置き

どうしよう…と思う間もなかった。僕は円華様に胸ぐらを掴まれ勢いよくビンタされた。
派手な音が部屋に響いた瞬間静まりかえった。みんなの視線が僕に集中する。
「アンタ、パーティーに参加する資格ないわね」
円華様は静かな口調で言い捨てた。そして使うかもしれないと持ち込んでいた手枷と足枷で僕の手足を拘束し、僕は部屋の片隅へと転がされた。
その後は何事もなくパーティーが再開されたようだった。談笑する声が聞こえる。調教でも始まったのだろうか、おかしそうに笑う女性の声と歓び呻く男性の声が聞こえる。
部屋の隅へと転がされた僕の事などもう誰も見向きもしないし存在しないモノと成り果てた。
何でこんな事になってしまったのだろう。
あの女性が空気も読まずに暴露したから?僕が思わず嘘を吐いてしまったから?
そもそもよく考えたら別に嘘を吐く必要なんてなかったのだ。
僕が他のお店へ行ってしまったのはまだ円華様のプライベート奴隷になる前の事。
ちょっとくらいお咎めはあったかもしれないけれど、非難されるようなものではないはずだ。
何故僕は“彼女の事は覚えていないけれど他の店へ行った事はあります”と素直に言えなかったのだろう。
自分を取り繕うために否定してしまったのだろう。そう思うと涙が溢れてきた。
ただひたすら放置状態を耐えているうちにパーティーはお開きとなったようだ。
手足の拘束が解かれ、帰り支度が始まる。
僕の事は無視で部屋を後にする円華様。
僕は慌ててその後を追った。
円華様からは何の反応もなかった。追い払われる事もないけれど、気に留められる事もない。まるで僕の存在などないように一人帰路につく。
僕はその後ろを歩きながら勇気を出して切り出した。
「円華様、申し訳ありませんでした…」
「何が?」
「嘘を吐いてしまいました…」
「何で?」
「他の店に通ってた事をごまかすためです…」
無視されるかと思ったけれど、意外にも反応があった。短い問いではあったけれど僕は素直に答える。
「ふーん。嘘まで吐いて隠したかったって事は疚しい事だって自覚があったのよね?」
「はい…」
「何で?」
「それは…円華様以外の女性に目移りしてしまったから…」
「そう。じゃあ別に私じゃなくても構わないって事ね?」
「それは違います!」
「何が違うの?」
「あの時はただの客なのは寂しいって気持ちがあって、他の女王様に興味を持ってしまいました。でもやっぱり円華様じゃないとダメだと思いました」
「ふーん、じゃあ当時は多少なりとも浮ついた気持ちがあったって事ね?」
「はい…申し訳ありません。でも、プライベート奴隷にしていただいてからは一度も店へ行ったり他の女性に目移りしたりなどはしてないです!!」
僕は今の気持ちを率直に伝えた。浮気心が芽生えたのは本当に僕がまだ円華様の客として店へ通っている一時だけ。その上でやっぱり円華様以外にはいないと思い、それからはずっと一途に仕えてきたのだ。
「そう。で、今は私の事はどう思ってるの?」
「大切に思ってます。奴隷くせに生意気かもしれませんが愛してます!」
「へぇ。じゃあこれからもどんな事があっても愛し続けられるって約束できるのかしら?」
「はい!」
「…わかった。その言葉は嘘じゃないって信じていいわね?」
「もちろんです!!」
「そう、ありがとう」
ここでようやく円華様は僕の方へ顔を向けてくれた。
笑顔とは言わないけれど、怒りに満ちた表情ではなかった。これで僕は許してもらえたのだと安堵した。
けれどその後、円華様からは非情な言葉が投げかけられる。
「ああ、でも勘違いしないでね。この際だから言うけど、私はアンタの事、一度も愛してるなんて思った事ないから」
「えっ…?」
「分かってると思うけどアンタは奴隷。可愛いとは思うけれど、愛してるとは違うし当然だけど恋愛関係にもなれないの。いいわね?」
「はい…」
そんな事は分かっていた。けれど改めて言葉で言い聞かせられると胸が苦しくなる。でもこれは僕が選んだ道だ。円華様の言葉を僕は複雑な気持ちで噛み締めた。
この日から僕は円華様との立場の差を思い知らされる事になった。








