日本の女王様と外人の女王様の調教コンセプトの違い

様々な分野でグロバール化が進んでいる現代。SMの世界も例外ではありません。

SM倶楽部では外国人女王様の在籍数が増えつつありますし、ネットなどでも外国人モノのSM動画を気軽に見る事が出来るようになりました。

それだけに外国人の女王様に調教されてみたいと憧れるM男性も少なくないですよね。

そこで気になるのが、日本と海外での調教内容やコンセプトの違い。

今回は日本人の女王様と外国人の女王様の双方に“日本と海外のSMにおける調教内容の違い”というテーマでアンケートを実施。調教における考え方やコンセプトについて語っていただき、それぞれの違いを比較してまとめてみました。

同じ調教でも日本と海外ではこんなに違う!

Costume clothing.

日本でも海外でも女王様がM男を虐げるという形には変わりなく、同じようなプレイがたくさんあります。

しかし同じプレイであっても文化が違えばその内容に大きな違いが出てくるのも必然。

そこで女王様へのアンケートから同じ調教でも日本と海外では大きな差があったものをピックアップして紹介したいと思います。

言葉責めと言えば?日本は淫語責めで海外は罵倒責め

『私はSM倶楽部でS嬢をしていますが、言葉で責める時は“チンチンの先、ヌレヌレだね”“どこに何が欲しいの?”など、わざと官能的な言葉を使ったり、言わせたりする事が多いですね。ちょっとキツめに過激な言葉責めをする時は惨めな気持ちになるように意識して卑猥な言葉を使うようにします。いずれにしても同じ言葉の羅列だと単調で飽きられてしまうので、語彙のバリエーションを増やして今までM男が言われた事のないような言葉責めが出来るようには工夫しています。ちなみに新人の頃は“キモーい”とか“この変態”とかありきたりな言葉での罵倒ばかりしか言えず、全くリピートのお客さんがつきませんでした。けれど言葉責めを大事にするようになってから急激にリピート客が増えるように。言葉責めってかなり重要なんだなと日々実感させられています。でも海外だとそこまで言葉責めを重要視していないイメージですね』(日本人女王様)

『言葉責めと言えるか分からないけれどM男をバカにするような言葉を投げかけるわ。でも日本のSMみたいに言葉責めがメインになる事はないわね。相手の名前を呼ぶ代わりに侮辱的な言葉で罵倒する感じかな。例えば“dickhead(チンカス野郎)”とか“jerk(ダメ人間)”とか。やっぱり言葉で責めたって大して楽しくないから、体を痛めつけるのが中心になっちゃうわね。それでもあえて言葉で責めるというプレイをするのなら、M男の耳元で鼓膜が破れそうなほど大声で罵倒。こんな感じかしら』(外国人女王様)

日本ではSMプレイの一つのジャンルとして言葉責めが定着しており、多くのM男性の支持を得ていますよね。その魅力と言えば、官能的な言葉で囁かれ、あるいは卑猥な言葉で蔑まれ、精神的な興奮を高められるところです。

だからこそ日本における言葉責めはバリエーションも豊富で言葉責めのみでプレイが成り立ちますが、海外ではそもそも言葉責め自体あまり馴染みがないよう。それは精神的な興奮よりも肉体的な興奮に重きをおいているからかもしれないですね。

それゆえに海外の言葉責めというとバリエーションは少なくただ罵倒するのみという形になるのだと思われます。

拘束と言えば?日本は縄で海外はボンデージ

『日本と海外のSMの違いと言えば拘束の手段に縄を使うかボンデージを使うかだと思う。日本でも拘束具を用いる事はあるけれど、緊縛が出来ない初心者S女が手軽に拘束をするのに使っているという印象。あるいは縄では戒められない場所へ使うなど、あくまで補助的な扱い。やはり縄での緊縛が出来てこそ一人前の女王様だと思うし、熟練した女王様が施す縄化粧は本当に美しく芸術性すら感じる。同時に縄での緊縛は世界に誇れる日本ならではのSMプレイだと思う』(日本人女王様)

『海外のSMプレイで拘束するとなるとボンデージですね。簡単でなおかつ確実に自由を奪う事ができるので。あとM男には革に対するフェチシズムを持つ者も多いので、ボンデージには革が多く用いられているのだと思います。また海外のSMでは多種多様なボンデージを使うのが当たり前になっています。手枷、足枷の他にも腕全体を拘束するようなものもあれば、ボールギャグや全頭マスクをはじめとした顔面用の拘束具もあります。貞操帯も拘束具の一つですね。これらのボンデージ――手枷や足枷、その他の拘束具は元々罪人を捕らえ刑罰を与えたり拷問をするために用いられていたものがSMプレイ用にアレンジされているので種類が豊富なんです』(外国人女王様)

SMプレイにおいて、拘束具でM男の自由を奪うというのは日本も海外も共通のようです。

けれどその方法として用いられるのが日本では縄、海外ではボンデージ、という違いがあるみたいですね。

海外のボンデージはかつて罪人を捕らえ刑罰や拷問を与えるのに用いられたとの事。

一方、日本のSMで用いられる縄も江戸時代を中心に罪人を捕らえる術の一つである捕縄術がルーツだと言われています。この捕縄術には様々な流派があり、用途によって様々な緊縛方法があったのだとか。

つまり海外では罪人を罰するのに拘束具が使われた結果、SMプレイの拘束において様々なボンデージが用いられるようになった。日本では縄を使って罪人を捕らえていたため、様々な緊縛方法がSMに取り入れられるようになった。

いずれも罪人に対して使われていたものが現代においてSMに用いられているというのはとても興味深い点でもありますね。

家畜プレイと言えば?日本は豚で海外は馬

『家畜プレイと言えば豚ですよね。デブのM男に首輪を着けて鼻にはフックで四つん這い。そしてどれだけ醜くて卑しい生き物かという事を言葉責めで分からせる。時には鞭で叩いて折檻したり、家畜らしくお尻などに焼きごてで印を入れられるなんて場合もありますね。あと、家畜とは違うけれど、動物という意味では犬にさせる事も多いですね。首輪を着けてリードで四つん這いの散歩をさせたり、アナルにディルドを挿入して尻尾に見立てる事もあります。いずれにしても動物なので本格的なものになると、檻に入れて飼育。衣食住の全ての管理を女王の側で行うというのが、大まかな流れでしょうか』(日本人女王様)

『日本ではあまりやらないようだけど、海外では家畜と言えば馬なの。馬は人間に従順な家畜の象徴だからね。馬らしくハミを咥えさせて連結した手綱を飼い主が持って操縦、というのが基本のプレイになるわね。その状態で馬車を牽かせる事もあるし、四つん這いになった馬の上に乗って乗馬をする事も。飼い主の思い通りに動かなければ鞭が入るのは当然よ。そういえば日本では人間を動物のように扱うのに見た目は人間のままよね。海外では動物に扮するためのマスクや衣装、靴なんかがあるの。例えば馬なら蹄がモチーフになっている爪先だけで歩くブーツとかね。マスクだって馬や犬、猫など豊富な種類があるわ』(外国人女王様)

家畜プレイにも日本と海外で大きな違いがありました。
確かに日本ではM男を馬に見立てて調教するのは全くないとは言えないけれど少数ではあります。やはり豚を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

その理由は、豚はでっぷりと太っていて醜いイメージ(あくまでイメージです)として定着しているから。日本において人間が豚に形容されるという事は最高の侮辱となるのです。

一方、海外では馬として調教を行うのが一般的なようです。ポニープレイという言葉もある事からその認知度が窺えますね。

海外において馬は従順な生き物で人間のために過酷な労働を行わせるための家畜と認識されています。M男を馬として扱う事が支配の象徴となるようです。

つまり、日本では醜く無様な生き物だという事を分からせる意味合いが強く、海外では支配されるべき生き物だという事を分からせる意味合いが強い、という違いがあると言えるでしょう。

また、家畜プレイに限らず人間を動物のように扱うプレイはヒューマン・アニマル・ロールプレイと呼ばれていますが、日本ではせいぜい首輪やリード、尻尾を着けさせる程度ではないでしょうか。しかし海外では動物そのものの格好にさせるためのボンデージファッションが存在します。

この事から家畜プレイを含めたヒューマン・アニマル・ロールプレイにおいて日本では動物扱いをするという行為そのもので精神的な屈辱を与えるのが最大の目的なのに対し、海外ではその形になりきるというビジュアル的な要素を重んじる傾向にあるのが窺えます。

▼あなただけの女王様を探す▼

日本と海外における調教コンセプトの違いは?

pn065_210115_002

同じ調教でも日本と海外でその内容に大きな違いがあるものを紹介しましたが、調教におけるコンセプトにも何らかの差はあるのでしょうか。

M調教プレイ人気サイトランキング